私は基礎練習、ウォーミングアップとして
・全調スケール
・エチュード
をしています。
これは長年…もうかれこれ20年くらい続けています。
基礎練習でなにをやるか
基礎練習はもちろん、自分のスキルアップのために必要なことですが、
それが曲へ応用できるものでないとあまり意味がないと思っています。
ときどき
「基礎練習でオススメの教材はなんですか?」
とご質問をいただきます。
そのときの返答は、上記のようなものの紹介で、
当たり障りのないものになってしまいます。
なぜなら、1人1人のレベルによって必要な練習が変わるからです。
「これをやっていればOK」という万能なものはありません。
検索するとよく出てくるものは
“最低限、これだけはやっておいた方がいいよ~”
というのものだと思ってください。
私の取り組み
ここでは、参考までに、私の取り組みをご紹介します。
【スケール練習】
ここで気をつけていることは、自分の状態の把握をすること。
私にとってスケール練習は、ご飯を食べるくらい自然なことです。
ごはんを食べて
「今日は味が遠く感じるな。」
と思うこと、ありませんか?
そんな感じで、自分の体や楽器の状態の把握をここでしています。
今日は肩に力が入ってるな…
なんとなく、指の動きが悪い気がする…
音のつながりが悪いな…楽器かな、リードかな、自分かな…
など。
そして、状態を調整していきます。
あと、ときどきですが、リハーサルができない演奏会や
リハーサルから演奏本番まで時間が開く上に直前は音が出さない
という演奏会があります。
そのときのために、
体が演奏のための万全でない状態でどこまで理想通りのコントロールができるか、
という把握もします。
【エチュード】
エチュードはメロディックなものとテクニカルなものを組み合わせて練習します。
ほとんどのエチュードは、その小曲ごとにテーマ(?)があります。
音を滑らかにつなげることや、跳躍、スタッカートの表現方法、など…
まずは、それを理解することが大切です。
以下は、それを理解したうえでの私の取り組みです。
メロディックなエチュードで気をつけていることは、
表現したいことが伝わる演奏ができているか。
「こう演奏しよう」という、自分の想いや考えが表現できているかに
重点を置いて取り組みます。
どれだけ気持ちを込めても、相手に届かなければただの自己満です。
もちろん、楽しく1人で演奏する分にはそれでもいいと思いますが、
音楽をやっていると、どこかの楽団に所属してみたり、
出会った仲間とアンサンブルしてみたり…
誰かと一緒にやることも増えると思います。
私はお客さまの前で演奏しますので、なおさらです。
なので、ちゃんと伝わる演奏ができているかを確認します。
意外と、「やってるつもり」なこと、結構多いんです。
よければ一度、ご自身の演奏を録音して聞いてみてください♪
テクニカルなエチュードで気をつけていることは、 安定した演奏ができているか。
技術に囚われて、表現がおろそかになっていないか、
最後まで安定してその演奏法を維持できているかに気をつけます。
たとえば、出だしはとてもきれいな、曲調にあった
理想的なスタッカートができていても
後半になって歯切れが悪くなっていたりしませんか?
(以前の私はしょっちゅうでした…維持する力が足りなかったのです)
速く指を動かすのことに必死になって、音が弱々しくなったり
音のつながりが悪くなっていたりしませんか?
最初の状態を最後まで維持できているかを、私は大切にしています。
ここまで私の取り組み方についてご紹介しました。 いかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
最後に
目的を持って練習に取り組むこと。
フィードバックをすること。
これがなによりも大切だと考えます。
ただやみくもに練習したり、レッスンで学んだことを振り返らなければ
なかなか上達しません。
時間は無限にあるものじゃない。
これは学生から社会人になり、2人の子どもをもってひしひしと感じています。
だからどれだけ効率の良い練習ができるか、ここがとても大切だと考えます。
ここだけの話、ウォーミングアップでなかなか集中できないなと感じたとき、
私はさっさと練習を取りやめて、今できる別のことをやります。
もしくは、とりあえず新曲をさらって指を慣らすことをします。
今日、練習することでなにをスキルアップしたいのか。
目的をもって取り組んで、 今日、上達したいと思っていたことはできたのか。
練習内容と結果をフィードバックする。
こうすることで、確実にスキルアップできると思います。
私も、理想はまだまだ高いところにあります。
同じ、サックスを演奏する仲間として、共にスキルアップしていきましょう!
そして、たくさん好きな曲を演奏して楽しみましょう✨
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